ブックメーカーとアービトラージ
ユーザーがアービトラージを行うと、基本的にブックメーカーは損をします。
アービトラージをするとブックメーカーが損をするその仕組を説明します。
例としてAというブックメーカーとBというブックメーカーでアービトラージを行ったとします。
ブックメーカーA
鈴木チームへのベット額: 100ドル
鈴木チームの勝利オッズ: 2.35倍
ブックメーカーB
佐藤チームへのベット額: 120ドル
佐藤チームの勝利オッズ: 1.95倍
この場合、AとBチームのどちらが勝っても15ドル近くの利益が出ます。
ここでは、仮にブックメーカーAの鈴木チームが勝利した事にしましょう。
すると、ブックメーカー側からみた損益を以下の計算式で当てはめます。
ブックメーカーAの損益
100ドル × 2.35倍 - 100ドル
→ 135ドルの損失・・・①
ブックメーカーBの損益
ベット額がそのままBのブックメーカーの利益になるため、
→ 120ドルの利益・・・②
損失はブックメーカーBのみに出ていますが、両ブックメーカー間で見ると①-②で15ドルの損失です。
そして、このアービトラージの回数を増やしていくとほとんどのブックメーカーでは両者均等に損をしていきます。
1回のアービトラージで15ドルの損失だとするとこれが継続して行われると巨額の損失になってきます。
さらに、アービトラージを複数のユーザーが行えば損失はさらに何十倍、何百倍となるでしょう。
逆に言えば、その損失によってユーザーが利益を出している事になるのでアービトラージはブックメーカーの損失ありきの「投資」という事になります。
ブックメーカーはアービトラージのアラートを知っている
ブックメーカーがアービトラージの試合を把握しているのは、避けようがない事実です。
何故なら、ブックメーカー側もアービトラージアラートサイトの存在を知っているからです。
アラートサイトを見れば、どの試合がアービトラージなのかは一目瞭然でしょう。
多くのブックメーカーがアービトラージを禁止しています。
アービトラージをしているユーザーに対してはMAXベット規制をかけてきます。